プリセールスエンジニアの年収を徹底解説|ミドル〜ディレクターまで役職別に紹介

プリセールスエンジニア職

先日お届けしたポジション紹介ブログが非常に好評でしたので、今回は、プリセールスエンジニア職の気になる年収にフォーカスした内容をお届けしたいと思います。英語に自信のある方は、是非プリセールスエンジニア職紹介ブログ(英語版)プリセールスエンジニア職のサラリー事情ブログ(英語版)も併せてご覧ください。

今回も皆さんに最新情報をお届けすべく、テック業界キャリアコンサルタントとして活躍するShivangi Dharne氏Shinong Li氏から必見情報を共有してもらいましたよ。

 
 
 

プリセールスエンジニア職は、専門性や経験に応じて3つの役職に分けることができます。

  1. ミドル プリセールスエンジニア職

  2. シニア プリセールスエンジニア職

  3. プリセールスディレクター職

多くの場合、ジュニア プリセールスエンジニア職はありません!

プリセールスエンジニア職は、営業または技術職の経験を積んだ上で進むことが一般的なポジションです。そのため、プリセールスエンジニア職としてのスタート時点で、営業か技術面のどちらかは専門性や業務経験を積んでいることになります。そのため、全くの未経験から挑戦できるジュニアクラスの求人はほぼないのです。

ここからは、それぞれの役職ごとの応募書類や面接での留意事項をご紹介いたします。

顧客対応のあるエンジニア職はまだまだございます。弊社のオリジナル総合ガイドがお役に立ちますと幸いです。

では、ミドルクラスからまいりましょう!

 

ミドル プリセールスエンジニア職

給与目安:〜800万円前後(ボーナスを含む)

支給額目安(基本給/ボーナス):80/20 または 70/30 (基本給/ボーナス)

募集要項:10年未満の業界経験

役職名の一例:プリセールスエンジニア職、セールスエンジニア職

重要スキル:

  • RFP(提案依頼書)や PoC(概念実証)の作成経験とスキル

  • テックスキルと営業プロセスの専門的理解

選考段階から顧客折衝スキルやプレゼンテーション能力が重視されます。

また、外資系企業への転職の場合は、日本語と英語の両方でのパフォーマンスが求められます。

一般的な選考の流れ:

  • プレゼンテーション課題はないものの、技術的専門知識やコミュニケーション能力が重要な考慮材料になります。特にPoC(概念実証)や顧客対応スキルがしっかりみられますよ。

ミドルクラスのプリセールスエンジニア職の年収は、600〜700万円(ボーナスを含む)が多い印象です。基本給とボーナスの比率は、80/20 または 70/30ほどです。

業務経験が10年未満のポジションのため、業務内容はRFP(提案依頼書)や PoC(概念実証)などの文書作成が中心になります。

RFP(提案依頼書)は、製品の要件定義をまとめた書類で、ベンダーやサプライヤーを検討している見込み客との折衝材料となります。プロジェクト領域や予測される成果物、オファーを評価する基準の決め手となります。ベンダー側がビジネスチャンスを吟味する上で欠かせない資料です。

PoC(概念実証)は、実際の世界でソリューションやプロダクトがどの程度役立つか、つまりプロダクトの有効性を示す資料です。フル実装の前の検証のために作成されることが多く、提案されたソリューションで望ましい結果が得られるか、また技術的な要件定義に適合するかを確認するための資料です。

また、顧客との文面・口頭でのコミュニケーション能力が多いポジションのため、情報伝達の正確性と交渉スキルがキーポイントになります。特に、外資系企業への転職の場合は、日本語と英語で効果的なコミュニケーションスキルを磨いておきましょう。

ミドルクラスでは、規模の大きなチームの配属となるケースが一般的です。顧客へのプレゼンテーション試験が実施されることはまずありません。

 
 
 

シニア プリセールスエンジニア職

給与目安:〜1000万円(ボーナスを含む)

支給額目安(基本給/ボーナス):80/20 

募集要項:10年以上の業界経験

重要スキルと主な業務内容:

  • 技術スキルやコミュニケーションスキルに加え、セールスターゲットの目標設定でも高い数値が期待されます。

  • プレセールス業務とポストセールス業務の両方を兼任することが多く、顧客面談、製品デモンストレーションや業界イベントを通したネットワーク作成などが担当です。

  • シニアポジションでは、見込み客の獲得や営業成績が求められます。技術的見識と営業手腕の両方が必要となります。

一般的な選考の流れ:

  • 製品デモンストレーションやプレゼンテーション試験が設けられているケースが多い印象です。選考段階から非技術職の相手に伝わるように、複雑な技術的な専門内容を伝達するスキルがあるかがチェックされます。

  • スタートアップ企業での経験はありませんか?特にアーリーステージにあるスタートアップ企業での事業拡大やブランド認知度向上への貢献経験があれば、一層スキルをアピールすることができますよ。

10年以上の関連業務経験を経てシニアプリセールスエンジニアとして転職する際は、1000万円前後(ボーナスを含む)の年収を期待することができます。基本給とボーナスの比率は、80/20程度です。

セールスターゲットの目標数値でも高い目標設定がなされます。プリセールス業務とポストセールス業務の両方をこなしながら、見込み客獲得に向けてイニシャティブを発揮していくことが求められます。

また、顧客面談への同席や製品デモンストレーションの実施、業界イベントでのネットワーク構築も対応です。

選考工程では、製品デモンストレーションや顧客に求められるテクニカルソリューションを提示するスキルがあるかが重要なポイントとなります。アーリーステージにあるスタートアップ企業での経験やブランド成長への貢献が示れば、十分なスキルがアピール材料になります。

 

プリセールスディレクター職

給与目安:1500〜2000万円(ボーナスを含む)

支給額目安(基本給/ボーナス):80/20

募集要項:15年以上の業界経験

重要スキルと主な業務内容:

  • 主な担当業務は、プリセールスチームやプロジェクト工程の管理です。チーム全体で一貫した成績が出せるように導くことが求められます。

  • 前職でのマネジメント経験は必須です。ディレクターとして人事評価決定やチームごとの業績報告作成やプリセールスチーム全体の戦略策定に携わることになります。

  • ディレクターレベルの選考では、プリセールスチームのチームビルディングやマネジメントにゼロから携わった経験が要求されます。営業プロセスや顧客に合わせた戦略の策定実績があるかも非常に重要視されます。

  • 商談を成立させるスキルをアピールしてください。職務経歴書に担当した顧客企業名や契約単価を忘れずに明記しましょう。

一般的な選考の流れ:

  • ミドルクラスやシニアクラスよりも選考の難易度がぐんと跳ね上がります。本番を想定したプレゼンテーション試験や技術評価スキルのほか、前職でのプリセールスチームのチームビルディング・マネジメント経験に関する戦略議論が行われます。

  • 高価格帯の顧客との折衝経験や商談締結での業績が示せるかが鍵となります。

15年以上の関連業務経験を経てプリセールスディレクターとして転職する際は、1500〜2000万円前後(ボーナスを含む)の年収を期待することができます。基本給とボーナスの比率は、80/20程度です。

主な業務内容は、プリセールスチームや業務工程全体の管理のほか、チームメンバーの人事評価を決定することになります。

選考過程においては、プリセールスチームのチームビルディング・マネジメント能力だけでなく、高価格帯商談を締結した具体的な経験やCRM(顧客関係管理)における業績がみられます。

また、マネジメント経験や戦略策定に伴う意思決定経験、ゼロからのプリセールスセールチームのビルディングスキルが必須項目になります。

 

まとめ

重要項目

  • 技術的専門知識:ミドルクラスからディレクターレベルに至るまで、技術スタックや非技術職の顧客にも正確に伝わる伝達スキルが重要です。

  • 営業職としての知見:顧客対応の比重が大きなポジションです。交渉成立に向けて、顧客サイドへの効果的な働きかけや交渉を進める折衝能力が求められます。ミドルクラスも例外ではありません。

また、外資系企業への転職の場合は、日本語と英語で専門技術の理解・説明する能力と顧客交渉スキルの両方が必要です。

今回ご紹介したすべての役職レベルに共通するものがあります。「技術的専門性とコミュニケーション能力」です。プリセールスエンジニア職としてのキャリアを重ねた先には、技術的専門性、営業手腕、マネジメント能力を駆使する毎日が待っています。社内外での関係構築と高価格帯の顧客との契約締結に向き合っていくことになりますよ。

応募の準備はできましたか?

こちらからご相談ください。弊社より現在都内で募集中のポジションをご紹介いたします。

 
Previous
Previous

プリセールスエンジニアに向いている人とは?企業が求める5つのスキルを紹介

Next
Next

外資系企業で必要な英語力とは?レベル別の目安とスキルアップ方法を解説