Go Global Hub 第5回 イベント紹介〜世界へ広がる スタートアップと企業と行政〜
🎯キーポイント
スタートアップと企業の連携強化には、企業体質や社会文化の違いを知っておくことが欠かせません。
「PoCの壁」には、スタートアップ側でアウトソーシング先としての対応を意識することが重要です。企業コアコンピテンスへの貢献を考えたテーラードソリューションの策定と、「量より質のKPI設定」が鍵になります。
政府は2022年の「スタートアップ創立元年」制定以降、起業家への経済的・人的投資を続けています。
経済産業省でも事業経営者育成プログラムの取り組みや海外市場進出へ向けたサポートが行われています。申請時期は、7月から8月がオススメです。この2ヶ月の間に乗り遅れないでくださいね!
リバースピッチでは、国内外のビジネス課題とソリューションが提案されています。皆さんも是非、登壇してみませんか?
皆さん、こんにちは!
スタートアップ事業にご興味のある方はいらっしゃいますか?立ち上げ、出資、連携支援など、様々な視点から事業の発展に携わることができる分野です。
先日都内で「Go Global Hub #5 Global Connector Salon」という起業家と官民の支援者を繋げるミートアップイベントが開催されました。
実はこのイベント、弊社ビルドプラスも後援を務めております。
今回のブログでは、日本語でダイジェスト体験レポートをお届けいたします。
是非、ご一読ください。
Let's get started! :)
🗣️ パネルディスカッションの学び
第5回となる今回は、二人のゲストスピーカーからスタートアップ事業と大手企業とのパートナー関係構築や経済産業省(METI)との支援制度についての知見を共有していただきました。
こちらが、今回のゲスト登壇者と公演内容です。
ゲストスピーカーのご紹介
小田嶋アレックス氏( Start2 Group K.K. 日本代表): パートナーシップ支援視点
メインメッセージ : “計画案よりも計画プロセス!"
小田嶋氏からは、企業とスタートアップ事業の連携構築に向けて3点のポイントをご紹介いただきました。PoCのコツは、企業体質・社会文化を俯瞰視することだと言います。
早速みていきましょう!
企業体質の違い:
「革新性と保守性」
スタートアップ事業が短期・中期の生存戦略や革新性に注力する一方で、パートナーとなる大型企業では長期の事業計画や組織維持を目的とした保守性に視点が向いています。小田嶋氏は、こうした二社の関係を「サイとウシツツキの共生関係(下図)」になぞらえています。サイがウシツツキを外敵から守る一方、ウシツツキはサイの寄生虫を取り除くことでサイの健康に貢献しているのです。
双方の食物連鎖と生存戦略上の利害関係が一致した関係が、スタートアップとパートナー企業が目指す形だと言います。「スタートアップが企業のアウトソーシングの受け皿として機能しつつ、提携先の人材最適化に貢献する」。相互の企業体質の違いを活かした上で、共生の道を探るのがスタートアップを取り巻く「命の輪」です。 🦁
2. 社会文化:
「PoCと意思決定」
小田嶋氏のもとには、外資系企業や外資系スタートアップからの戸惑いの声が寄せられると言います。日本企業との商談では、契約締結、価格交渉、要件定義といった「PoCから契約までに高い壁」を感じるケースが少なくないそうです。
皆さんも思い当たる点はございませんか?
実は、日本と欧米のビジネスでは、時間配分が真逆であると言われます。
国内のビジネスモデル: 80%の意思決定と20%の業務対応
欧米(シリコンバレー)のビジネスモデル: 20%の意思決定と80%の業務対応
また、同氏は日本の歴史的背景からも影響があると分析しています。長期的な関係性の中で「信頼関係や責任」を重んじる慣習が育まれており、海外ビジネスとの時間の流れ方が大きく異なる現状につながっていると言います。公演の中では、「切腹」の浮世絵が紹介されていました。
こうした、「保守的企業体質」、「プランニング重視の時間配分」、「責任と信頼性を重んじる社会背景」の織りなすビジネス土壌は、日本の経済産業文化の一つの特徴だと言えるでしょう。もし、海外パートナーと事業を進めることがあれば、皆さんも思い出してみてくださいね。
ここからは、国内でのビジネス連携を成功させるポイントを「KPI設定」、「業務対応」の2点から考察していきます。
3. KPIを設定する上では、以下の4点が重要になります。
テーラードソリューションであるか:提携先事業方針との綿密な擦り合わせを重ねましょう。
先方コアコンピテンスの支援:先方が社内アウトソーシングで得られる経費削減効果やリスク対策効果を上回り、社内リソースの最適化に貢献できるかがポイントです。
顧客にとっての製品価値:PoCは受注件数ではなく、先方のビジネス戦略にどれほどの価値が提供できるかが勝負です。定数管理が難しくなりますが、「量より質」が問われます。
ローカライズと文化適応:提携先の国や地域、業界ごとにある慣習や傾向の分析・把握は欠かすことができません。
また、日々の業務提携の中では、これらの4点を押さえておきましょう。
イテレーション ↔️
迅速な業務対応 🏃♂️
先方需要への柔軟な対応力 💦
業務における言動の誠実さ 💪
いかがでしたか?
ここからは、行政サポートのお話です。経済産業省(METI)のスタートアップ支援を上手く活用するためのコツを特別に教えてもらえましたよ。
🗣️ パネルディスカッションの学び(2)
2.ジェル ピエール氏 (フランス大使館 / 経済産業省):行政視点
メインメッセージ:経済産業省との連携支援を活用してください!
ここからは、ブジェル氏が語るスタートアップ支援の活用ポイントをお伝えいたします。
連携部署の再確認:相談内容ごとに対応部署が異なります。同じ経済産業省とはいえ、「担当外の部署」、「支援担当の部署」、「策定担当の部署」と分割されています。また、事業内容により、支援担当部署が異なるケースがあります。貴重な機会を逃さないように、お問い合わせ前に今一度公式Webサイトの確認をよろしくお願いいたします。
応募内容:2022年の岸田内閣による「スタートアップ創出元年」の打ち出し移行、政府によるスタートアップ事業支援が加速しています。2013年と2022年の出資予算比較では、約870億円から約8770億円と10倍を超える大幅な引き上げを記録しています。また、こうした出資制度に加えて、J-Strap や全国規模でのJ-Star Xなど事業経営者育成プログラムも併設されています。 政府によるスタートアップ支援については、こちらのブログ(英語)で解説しております。 近日中に日本語版を公開する予定です。お楽しみに!
3. 申請時期 :
経済産業省は年間計画で動くため、申請時期を間違うと連携まで結びつかない事例があるのだとか。くれぐれもタイミングにご留意ください。ブジェル氏のオススメ時期は「7月と8月」です。
1月から3月:スタートアップ支援におけるオフシーズンです。年度内の支援締結は厳しいでしょう。
4月から6月:スタートアップ支援における準備期間です。昨年度の成果報告集計をもとに当年度の施策計画が始まります。
7月から8月:スタートアップ支援のトップシーズンです。策定された当年度の計画をもとに支援・育成プログラムなどの募集や実行が順次始まります。ここに乗り遅れないでくださいね!
9月から12月:スタートアップ支援における実りの秋です。夏に締結したパートナーの事業支援に向けた取り組みが加速します。2023年以降は、国内外での市場開拓を目的とした海外イベントにも注力しているそうです。
4. 相手に届く伝え方:内容だけでなく、伝え方も大切なポイントです。以下の写真では、ブジェル氏に寄せられるメッセージの言い換え術が公開されています。日本語対訳を伏しておきますので、是非お目通しください。
ただし、海外ビジネスでは「火の玉ストレート…自信が説得力につながる」という大きな文化の違いがございます。その点だけご了承いただけますと幸いです…。
相手に響く交渉術の参考例
METIに届く起業家目線の言い換えリスト
以上がゲストスピーカーの公演内容でした。いかがでしたか?
スタートアップを取り巻くつながりを築き、深めていきたい方は、是非とも次回以降の参加をご検討ください。新たな出会いと発見が皆さんを待っていますよ!
ここからは、リバースピッチの模様をお届けいたします。
💡 リバースピッチ&解決策提示
皆さん、「リバースピッチ」はご存じですか?一般的なスピーチでは講演者が知見を共有しますが、リバースピッチでは反対にオーディエンスが知見を共有します。言うなれば、「お悩み相談会」です。
まずは、リバースピッチの流れをご紹介いたします。
各登壇者が3分内で自社の悩みや事業紹介を実施
その後、オーディエンスが4分間で打開案を共有
次の登壇者に交代
スタートアップ事業、VC、行政側など多方面からのお悩み相談が展開されました。登壇者の方の傾向は、以下の通りです。
業界・所属:スタートアップ(アドテック・スペーステック・物流テック)、投資家、行政(ウィーン市)
登壇者の国籍:国内外を問わず、門戸が開いています。
事業段階:アーリーステージのスタートアップ企業から複数業界の大手VC(コンシューマーテック・フィンテック・D2Cビジネスなど)まで多岐に渡ります。
相談結果:国内外様々なオーディエンスによる多角的なアイディアやオファーが飛び交っていました。提案に使われたログはこちらからご覧いただけます。
留意点
今回のリバースピッチでは、「LinkedIn(リンクトイン)」というビジネス版のFacebookアプリを使用しています。まだアカウントのない方は、この機会に是非!国内外のビジネス動向をタイムリーに把握できますよ。🌏
🙌 まとめ
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
次回、Go Global Hubの第6回は、2月2日の開催を予定しております(開催済み)。ご興味のある方は、是非ご登録ください。
このブログが、スタートアップ事業に携わる皆様のお役に立てますと幸いです。
弊社では、業界交流イベントやチームビルディング、転職についての情報発信を日英両言語で行っております。お楽しみに!
💪 未来はここから!
都内のIT業界のポジションやチームビルディングにご興味がある方は、是非こちらのリンクよりお問い合わせください。
企業と人のマッチングを全力でサポートいたします!