Go Global Hub 第4回 イベント紹介〜日本と世界 スタートアップとVCのマッチング大会〜

 

🎯キーポイント 

  • 事業モデルやサプライシステムの策定は、事業を始める中で欠かせない決定事項です。

  • スタートアップ事業の発展に、ニッチビジネスがいい起爆剤となるケースがあります。

  • ニッチビジネスでは、インフルエンサーとの「タイアップマーケティング」が有効です。広告パートナーを考える上では、「マイクロインフルエンサー」、「事業選定」が重要となります。

  • また、コラボレーションパートナーとの連携が重要です。先方との地理的な距離がある場合は、是非現地訪問を検討してみてください。パートナー連携強化、ユーザーフィードバックの反映促進、現地メディアへの露出によるさらなる宣伝効果が狙えます。

  • 海外市場進出には、売上数値だけでなく、現地マーケットへ合わせた製造・マーケティングでのローカライズ戦略がキーポイントになります。

 
 

皆さん、こんにちは!

スタートアップ事業の立ち上げや支援にご興味のある方はいらっしゃいますか?

先日都内で「Go Global Hub #4 Global Connector Salon」という起業家と投資家を繋げるミートアップイベントが開催されました。

実はこのイベント、弊社ビルドプラスも後援を務めております。

今回のブログは、日本語でのダイジェスト体験レポートをお届けいたします。

是非、ご一読ください。

Let's hop on! :)

🗣️ パネルディスカッションの学び

 

第4回となる今回は、ゲストスピーカーと共にスタートアップ事業のグローバル展開戦略についての議論を行いました。

こちらが、今回のゲスト登壇者と各ディスカッションのテーマです。

ゲストスピーカーのご紹介

パネルディスカッションのテーマ

  1. スタートアップ事業のグローバル展開に重要なポイントとは?

  2. 欧米市場での成功に役立つビジネス戦略とは?

  3. ニッチビジネスでの市場シェア拡大の秘訣

  4. スタートアップ事業へ送る3つのポイント

現役起業家の視点から、海外進出を実際に行った中で得られた洞察が得られましたよ。ここからは、各テーマに対する見解をご紹介いたします。

テーマ1:スタートアップ事業のグローバル展開に重要なポイントとは?

回答:事業や業界ごとの差はありますが、ニッチビジネスが有効なケースがあります。特定業界中で需要が供給を上回っている一部門に特化したビジネス展開を行うのが、この「ニッチビジネス」の戦略モデルです。供給不足の領域のため、競争率の低さや高い市場ニーズが魅力的な分野です。戦略展開モデルとしては、レーシングゲームに特化した「Fanatec」の事業例があげられます。以下で、オススメのポイントとご留意いただきたいポイントをみていきましょう。

メリット:全世界的に競争率が低く、グローバル市場進出への敷居が低い分野です。一度、ビジネスモデルと輸送経路を確保できると、海外マーケット進出も視野に入ります。株式会社Shiftallのケースでは、「オンラインオーダーから中華系製造ラインへの外注、その後の海外発送」というビジネスモデルフローを確立しています。

留意点:事業戦略柄、消費経済全体における影響力の低下は否めません。総じて、関心を示す投資家も相対的に限られることになります。ビジネス戦略や市場ニーズを明確にすることで、出資側への訴求力をいかに担保できるかが大きな鍵になります。

テーマ2:欧米市場での成功に役立つビジネス戦略とは?

回答:ニッチビジネスの海外進出では、ビジネス戦略と輸送経路という土台作りがマーケット拡大準備に直結します。テーマ1の通り、特定領域に特化した戦略モデルでは、市場への影響縮小は避けられません。消費者・出資者の両サイドに響く製品作りと確証が求められます。株式会社Shiftallのケースでは、総収益に対する海外マーケットでの売上を伸ばしており、欧米売上で約45%を達成しています。同社の国内売上50%に並ぶ勢いです。海外で皆さんの自社製品やサービスを待っている消費者がいるかもしれませんよ。

テーマ3:ニッチビジネスでの市場シェア拡大の秘訣

回答:インフルエンサーマーケティングが戦略の鍵になります。実際にコラボレーションを進める中で得られた知見を2点ご紹介いただきました。

ポイント1:「業界の選択指標としてのインフルエンサー」

単純な話にはなりますが、インフルエンサーマーケティングを実行するには、自社製品や関連業界を扱う既存のインフルエンサーがいることが大前提です。まず、自社分野と関連する製品レビューや検証を行うインフルエンサーがいるかを確かめてみてください。適任者が見つかれば、次のステップです。

ポイント2:「マイクロインフルエンサーを探せ!」

宣伝パートナーは、マイクロインフルエンサーに絞りましょう。製品情報や業界視野に長け、これからのフォロワー増加が期待できる「金の卵」のような存在です。この逸材が見つかれば、宣伝費用のコストパフォーマンス向上、ユーザーエクスペリエンスの情報元としての大きな貢献が期待できます。事業提携に向けての交渉に臨みましょう。

留意点:起業者側のタレントアクイジション(人選の目利き)が必要になります。可能であれば、業界のコンサルタントやグローバル事業拡大パートナーとの提携が得られると心強いでしょう。

ここからは、岩佐氏からの3つのメッセージをお届けいたします。

テーマ4:スタートアップ事業へ送る3つのポイント

戦略ポイント1:ニッチビジネスへの参画

事業を営む中では、自社コンセプト・製品が市場ニーズを捉えているかが大きな生命線になります。ニッチビジネスに参画する前に、事業方針と市場需要の考察を忘れないでくださいね。

戦略ポイント2:グローバル市場展開

事業家サイドでは、自社収益の変動に注目が集まりがちです。しかし、重要なのは、市場ごとに合わせたローカライズ戦略です。マーケット市場への訴求効果やユーザーフレンドリーな製品・エクスペリエンス開発など、モノづくりの基本を抑えることが、海外市場における外貨獲得・市場拡大への一番の近道になります。

戦略ポイント3:インフルエンサーマーケティング

実際のコラボレーションを始める際に、先方を実際に訪問するのがオススメです。岩佐氏のケースでは、提携インフルエンサーに会うためだけに日本から渡英したことがあるそうです。連携強化や消費者目線でのユーザーフィードバックが得られた他、地元メディア露出によるさらなる宣伝効果が得られたと言います。

皆さんは、いかが思われますか?

是非、次回の会合に参加して、登壇者の方や出席者の方と議論を深めてみてください。新たな出会いや刺激が得られますよ。

ここからは、今回行われたVCとスタートアップのマッチング大会について簡単にご紹介いたします。

💡  1対1ビジネスマッチング商談会

 

続いてのパートでは、5分間の起業家と投資家をつなぐマッチング討論会が行われました。

ここからは、取り組みの流れをご説明いたします。

1. 出席者全員を4つにチーム分け。

2. 各チームをさらに2人ずつにペアリング。

3. ペア同士で5分間の自社事業の相互紹介を実施。

 例) 氏名、自社詳細(名称やサービス・事業内容、強み)、イベントを通したコネクションの希望など

4. チーム内で別の方とペアを組み、再度相互の事業紹介。

続いて、参加企業の業界や傾向などを簡単にご紹介させていただきます。

業界傾向:近年のスタートアップ傾向と同じく、AI活用が大きなトレンドになっています。教育業界、医療業界、農業、消費者マーケティング分野などでのAI駆動による最適化ツール開発を手がけるスタートアップ企業が多い印象です。

参加者傾向:グローバル進出を目指す国内スタートアップ、海外で事業を成功させ日本市場への参入を試みる国際スタートアップの両方が参加していました。日本から世界へも、世界から日本へも事業の門戸が大きく開かれています。

各社のビジネススケール:駆け出し企業から複数地域に参入経験のある多国籍企業まで、ビジネスステージの幅広い多様性がみられました。中には、既にビジネスモデルを確立している企業もあり、マーケット進出への期待とパートナー探しへの意気込みを語ってくれましたよ。

ビジネスマッチングの結果:各社、順調に議論が進んでおり、立ち上げに関するビジネスプランからマーケット参入支援に関するプラン概要まで様々な会話が飛び交っていました。

事業知見や戦略プランの話で会場全体が沸き立っていました。スタートアップサイドの今後のマーケットを駆け抜けていく新規性や躍動感、投資家サイドの夢を世界に届けたいというエネルギーがしっかり伝わってくる会合でした。

起業家登壇ステージの内容は、各回ごとに異なる場合があります。前回は、事業者自らが、自社の取り組みや一押し製品をアピールする3分プレゼン大会も開催されていました。第3回の内容は、是非こちらからご覧ください。

是非、次回以降のイベントにて、スタートアップを取り巻く最前線からのメッセージに触れてみてくださいね。

Build+の社内IT専門チームが対応する職種一覧

 

🙌 まとめ 

最後までお読みいただき、ありがとうございます。

次回、Go Global Hubの第5回は、2026年1月23日の開催を予定しております。また、2月2日には第6回の開催も決定しております。ご興味のある方は、是非ご登録ください。

このブログが、スタートアップ事業に携わる皆様のお役に立てますと幸いです。

弊社では、業界交流イベントやチームビルディング、転職についての情報発信を日英両言語で行っております。お楽しみに!末尾にはなりましたが、本年もありがとうございました。良いお年をお過ごしくださいね!

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