外資・ベンチャー視点で見る「ゆるブラック企業/パープル企業」の本質

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🎯キーポイント

  • 「ゆるブラック企業」や「パープル企業」は、「構造的に成長機会が制限されやすい環境」を指す比較的新しいカテゴリー(同意語)です。

  • パープル企業には、「 評価制度(時間 vs 成果)」、「 休暇取得実態(制度 vs 運用)」、「属人化(個人依存 vs 仕組み化)」の3点の構造的な特徴があります。

  • 日系IT企業は、多重化構造や業務の属人化などでパープル企業になりやすい環境です。環境変化を抑えて、ワークライフバランスを大切にしたい方にはオススメです。

  • 外資系IT企業は、業務の明確化や成果主義による評価制度などでパープル企業になりづらい環境です。コンスタントに成果を出しながら、専門性や実績を活かして活躍したい方にオススメです。

  • ITスタートアップ企業は、業務役割の明文化や事業フェーズでパープル企業のなりやすさが大きく別れます。日々の変化へのキャッチアップや成長志向の強い方にオススメです。

  • 企業研究と自己理解を深めることで、「自分の働きやすさ」と「市場価値」の両方をあげることが可能になります。





皆さんは、「ゆるブラック企業」「パープル企業」という言葉はご存じですか?


最初は「ブラック企業」と「ホワイト企業」の間をマルっと指す表現でしたが、現在ではさらに進んだ見方が広まりつつあり、「コンプライアンスや働きやすさと成長機会や市場価値が等価交換になっている職場環境」を指すことが増えています。


企業側が「長期的な就労が可能な人材か」を重視するように、社員側も「長期的なキャリア構築が可能な企業か」を重視するようになっています。終身雇用制度の崩壊を受け、人材の流動性が意識されるようになったことが要因だと言えるでしょう。


今回は、外資系企業・スタートアップ企業の視点から「パープル企業」を紐解いていく内容です。


では、早速!:) 



📕 ゆるブラック企業・パープル企業とは?


先ほどご紹介した通り、「長期的なキャリア成長が厳しい=成長再現性の低い」企業がパープル企業と呼ばれています。


パープル企業の構造的な特徴3選:

  1. 曖昧な評価軸(時間・姿勢寄り)

  2. 業務の属人化

  3. 休暇取得度の低さ

ここでは、「パープル企業=ゆるブラック企業」と本物のブラック企業を比較します。


ブラック企業とパープル企業の比較表

🧠 なぜパープル企業が生まれるのか?

パープル企業のなりやすさは、以下の3つのチェックポイントで考察することができます。

  1. 時間軸による業務評価:残業が評価され、業務効率改善が不利になってしまいます。

  2. 休暇取得度合い:上司が休まないと、休暇が取りづらいチーム文化が出来上がってしまいます。

  3. 業務の属人化:マニュアルや進捗状況共有がないと、メンバー間の引き継ぎや部署間協業がスムーズに行えず、担当者がかかりっきりになってしまいます。


また、こうした3つの要因が相互作用することで、業務の属人化・効率の悪循環に拍車がかかる懸念が生じます。

例)業務の属人化 → 休暇取得率の低下 → 時間軸による業務評価 → 長時間労働の状態化




📊 日系企業・外資系企業・スタートアップ企業における違い



ここからは、IT業界でパープル企業化が起こりやすい要因を「日系企業」、「外資系企業」、「スタートアップ企業」に分けて、考察していきましょう。




日系企業のパープル企業化ポイント

🏢 日系企業のパープル化構造

  • 構造:多重下請け、人月ビジネス(時間=売上)

  • 注目ポイント:稼働時間による評価かどうか、業務の属人化、炎上案件の発生頻度


外資系企業のパープル企業化ポイント

🌍 外資系企業の成果プレッシャー対応

  • 構造:成果主義、職務定義が明確

  • 注目ポイント:休暇取得率、業務の属人化、成果プレッシャーへのチーム対応(PIPなど)

スタートアップ企業のパープル企業化ポイント

🚀 スタートアップの社内整備

  • 構造:人不足、役割未定義

  • 注目ポイント:業務の属人化、事業戦略変動の大きさや方向性、社内環境整備の明文化度合い


以下の表で、簡単に比較してみましょう。

⚖️ 比較まとめ

企業属性ごとのパープル企業化比較表



💡 どこが合う?日系・外資・スタートアップの適性相談

ここからは、それぞれの環境で求められる人材や働きやすいと感じやすい人を深掘りしていきます。皆さんは、どこに当てはまりますか?




日系企業に合う人のイメージ

日系企業に合う方:

  • 特徴:日系企業では、キャリアやポータブルスキルが身につきづらい反面、一社の環境に順応する適応力があれば、「スキルアップや自己研鑽のコスパを最大化できる環境」と呼べるかも知れません。環境変化を抑えたい方・ワークライフバランス(安定性)を重視したい方には、オススメの環境と言えるでしょう。

  • 転職アドバイス:日系企業では、各社ごとの「スキルセットやお作法(ハードスキル・ソフトスキル)」が異なります。転職前後は、前職での業務内容・自社ルールの棚卸しと転職先のルールを学び直す姿勢が重要です。面談段階から、スキルの再現性など前職との違いにアンテナを広げておくのがオススメです。


外資系企業に合う人のイメージ

外資系企業に合う方:

  • 特徴:外資系企業は、自身の専門性やこれまでの経験(業務実績)を活かす場所です。スキル・経験を駆使しながら実力で評価されたい方にオススメしたい環境です

  • 転職アドバイス:外資系企業では、業務内容や高い給与水準(成功報酬)といった目を引く内容があることは事実です。ただし、日系企業より人材流動性や業務成果の評価ウェイトが高い点に留意が必要です。転職直後など、「成果が出ない場合のサポート体制」を確認しておくと、より順調に業務に向き合うことができます。

※英語は苦手だけど、外資系企業への転職をご検討中の方へ。

弊社では、外資系企業で求められる英語力についてブログ解説をしております。併せてご一読ください。

🤫 また、国内顧客専門の営業担当や個人プログラム完結型のエンジニアなど、業務実績や経験の高さがあれば、英語力があまり求められないポジションをご紹介できるケースもございます。どうぞ、お気軽にご相談くださいね。

スタートアップ企業が合う人のイメージ

スタートアップに合う方:

  • 特徴:スタートアップは、最新スキル動向をアップデートしながら専門性を活かしていく武者修行の舞台です。人材流動性や業務展開速度が高く、1から作り上げる環境ならではの、スキルアップやマネジメント・意思決定経験が目指せます。専門性と目標とする領域や追いかけたい目標が定まっている方、未知の領域に踏み込んでいく耐性のある方にこそオススメしたい環境です。

  • 転職アドバイス:スタートアップ企業では、日系企業・外資系企業よりもスピーディな変化や決定が待っています。また、人材流動性が高い点もあり、昇進より転職による給与アップを目指す方も少なくありません。深い自己分析(専門性やベストに活用できる環境)、キャリア軸(新たに得たいスキル・経験)、転職市場価値を定期的に丁寧に見つめ直す機会を大切になさってくださいね。

※スタートアップ企業への転職をご検討中の方へ。

一口に「スタートアップ」と言えども、ビジネスの安定性によって雰囲気がガラリと異なります。「IPO(株式上場)」、「収益黒字化」、「海外事業進出」などの点から、気になる企業の事業発展ステージをリサーチするのがオススメです。スタートアップ企業の成長段階については、こちらのブログ(英語版)で解説しております。日本語版も近日公開予定ですので、併せてどうぞ!


🎯 面接オススメ逆質問

パープル企業の特徴である、時間軸評価、有給取得率の低さ、業務の属人化について、面接時に質問してみるのもオススメです。逆質問のポイントと逆質問の例文をご用意いたしました。

時間軸評価の逆質問ポイント

「時間軸評価」

  • 逆質問ポイント:評価指標やKPIの有無、成果を出している社員の働き方(マネージメントサイドの人事評価像)について、確認してみましょう。

  • 逆質問例1:「御社で評価されている方の共通点はどのような点にありますか?」(人事評価傾向をチェック)

  • 逆質問例2:​​「部署のトップパフォーマーの方は、どのように時間を使っている印象でしょうか?」(社内で推奨される働き方・社内文化をチェック)

有給休暇取得率の逆質問ポイント

有給取得率

  • 逆質問ポイント:企業の定める有給期間だけでなく、配属予定部署での有給取得率もチーム文化を知るポイントになります。

  • 逆質問例1:「チーム内での有給取得のタイミングや取り方について教えていただけますか?」(配属予定チームの休暇取得状態をチェック)

  • 逆質問例2:​​「マネージャーの方々も定期的にお休みは取られていますか?」(マネジメント層の動きを通したチーム全体の温度感をチェック)

業務属人化関連の逆質問ポイント

業務の属人化

  • 逆質問ポイント:業務やポジションのマニュアルの有無や担当者間のナレッジ共有状態を確認してみましょう。

  • 逆質問例1:「業務の引き継ぎやナレッジ共有はどのように行われていますか?」(チームナレッジの共有状態やツールの有無をチェック)

  • 逆質問例2:​​「チーム内で役割のバックアップ体制はどの程度整っていますか?」(配属予定チームでの業務配分をチェック)

🙌 まとめ

「ゆるブラック企業」「パープル企業」は、社内評価制度、配属予定チームの休暇取得率、業務の属人化の3つの構造が織りなす構造的な事業形態です。キャリアは、環境やご縁が大きく影響します。

皆さんは、どんな環境でキャリアを育んでいきたいですか?

弊社では、様々な業界出身の20カ国以上にわたる多国籍な専門エージェントが書類や面接対策までしっかりサポートいたします。皆さんの新たなキャリアアップのお手伝いができますと幸いです。では、次回もよろしくお願いいたします!

💪 未来は、ここから!

都内のIT業界のポジションにご興味がある方は、是非こちらのリンクよりお問い合わせください。

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